君は光 僕は闇



麻里は周りをキョロキョロと見回し、僕に視線を定め、「由宇……」と呼んだ。


「先生呼んでくるわね……。」

麻里のお母さんはそう言って病室を出ていった。

きっと気を使ってくれたんだろう。



『麻里っ!!』

僕は走って麻里に近づいた。

「由宇……、ごめんね……。」

『謝らなくていいっ!! 心配したんだからねっ!!』



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