岩雲
岩雲
僕の手の平に重なってアスファルトにできた影が
少しだけ涼しく感じた
スイスイ泳ぐあの岩雲は
大きな影をつくって僕のそれに覆い被さった
これからどこに行くの?
風と一緒に君は
ゆっくり
ゆっくり
仲いいんだね
そっちの方はきっと
あの子がいる方だから
「ねぇ雲さん
僕の代わりに
髪を
頬を。
撫でてあげて下さい。」
きっと君には
届くことがないから
少しだけ涼しく感じた
スイスイ泳ぐあの岩雲は
大きな影をつくって僕のそれに覆い被さった
これからどこに行くの?
風と一緒に君は
ゆっくり
ゆっくり
仲いいんだね
そっちの方はきっと
あの子がいる方だから
「ねぇ雲さん
僕の代わりに
髪を
頬を。
撫でてあげて下さい。」
きっと君には
届くことがないから