王様監禁ゲーム。
一体、なぜこうなってしまったんだろう。
愛し合っていたはず。
はずなのに―――
もう、どれくらいこうされているだろうか。
時間の経過すらわからない。
食べ物も、なにもかも十分に与えられているが、“恐怖”でのどを通らず、食べれば吐くの行動ばかりだった。
「じゃぁ、次の命令は―――」
今にも飛び出るんではないかと思うぐらいの、心臓の鼓動。
『王様』
と名乗ったその人の命令は絶対。
王様ゲームかなにかなのか。
この状況で笑ってしまう。
もう、どうにでもなれ。
半分、そんな気持ちだった。
あぁ、事の始まりは、一体なんだっただろうか――…