王様監禁ゲーム。
「遊園地か。いいね、まだ二人で行ったことないし」
そう言って、喜一君は歩きはじめた。
その後ろを着いていく。
ワクワクなんて、これっぽっちもなかった。
冷めているのなら、別れたほうがお互いにもいい。
でも、
怖かった。
『別れよう』と言って、どうなるか。
大袈裟だが、暴走してしまうかもしれない。
犯罪なんかやられてしまったら………
そう思うと何も言えなかった。
電車で五つ目のところに、遊園地はある。
休みということもあり、遊園地周辺にくると人がたくさんいる。
遊園地に着くともっといるんだろうなぁ。
などと考えていると、いつまにか着いていた。