王様監禁ゲーム。
5≠拷問ゲーム
手足の痛み。
何も見えない恐怖。
あれから(監禁されて)どれくらい経っただろうか。
徐々に精神が不安定になっていた。
「凜、ご飯だよ」
ガチャというドアの開く音ともに、いい薫りが鼻をつく。
朝昼晩と、十分なくらいの食事が与えられる。
そのときだけ、視界が明るくなる。
何時間ぶりの景色。
「はい」
目の前にあるのは、パスタとサラダ。
「今日はね、ちょっと頑張ったんだよ」
そう言って、喜一君は笑顔で料理の説明をしている。
しかし、あたしの耳には入ってこない。
手を動かすのもいっぱいいっぱいで、口に入った物は、しばらく飲み込むことができない。