王様監禁ゲーム。
どれほどキスをしていただらうか。
やっと離れた喜一君の口から、体全身が拒絶したくなる言葉が発っせられた。
「ヤろうか」
体全ての鳥肌が立った。
冷たく囁かれた言葉。
微笑する悪魔の顔。
ヤろうか
ヤろうか
ヤロウカ――――……
「ほんとはさ、凛のこと大事だから、だからやらないように我慢してたんだけど、もう無理。……なんのために血を飲んだのかよくわからないけど」
笑いながら言うその言葉が、耳からすりぬけ落ちる。
全くだ。
なんのためにあたしの血を飲んだのだ。
「でも、凛の血おいしかった」
どうでもいい。
味の感想なんて誰も聞いてない。