王様監禁ゲーム。

「夢中になりすぎ」

はは、と笑う顔を見ていられなくなり、下を向いた。


それをどう間違えたのか喜一君は

「もう濡れてきちゃった?」

そう言いながらスカートの中に手をいれてきた。


「………っ!!!?」

勢いよく顔あげると、不気味な笑みを浮かべ、口パクで『大丈夫』と言った。


いや、なにが大丈夫なのだろうか。

気持ち悪い。
気持ち悪い………


静かな部屋に、ただ響くあたしの吐息。


やがて手が止まり、ホッとした瞬間、喜一君の顔がさっきまで触っていた部分へと入っていった。

抵抗しようにも手は縛られていて身動きすらできない。


「んっ………あっ……」


出したくもない声があたしの口から漏れる。



“絶望感”だけが、あたしの胸にズシリと重くのしかかる。





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