王様監禁ゲーム。
一緒に………!?
それじゃぁ、逃げられない。
「は、恥ずかしいから、別々で入ろう?」
なんとか抵抗してみた。
「可愛いね。大丈夫だよ、何もしないから」
当たり前だ。
そういう問題じゃない。
「でもっ……」
「それに、僕がお風呂に入ってる間に凜がどっかに行っちゃうかもしれないから」
あたしの言葉を遮って、笑いながら言う喜一君に、目を開くことしかできなかった。
わかってるんだ。
あたしがどこかに行こうとするのを。
それでもなんとかしようと説得する。
「どこにもいかないよ?あたしは、喜一君のだけでしょ??」
自分で言って虫ずが走る。
「そうだよ。だから、離れたくない」
もう駄目だ。
コイツになにを言っても通じない。
全て自分の都合のいいようにしか受け取らないんだ。
もうなにを言ってもダメだと納得したあたしは、それ以上なにも言わなかった。