僕等は彷徨う、愛を求めて。Ⅰ
「うん。凪と……祠稀に……彗……これから、よろしく」
「……有須、リスみたい」
「おいぃぃいい! 彗お前……はぁ……」
「何でリスなのよここで! はぁ……もういいや、買い物行こう」
俺なんか変なこと言った?
「……ぷっ」
立ち上がった凪と、マグカップを持った祠稀が「お」と口を開く。
「ふふっ! みんな、おもしろい人だね」
かわいい笑顔を浮かべる有須に、俺たち3人もそれぞれ笑う。嬉しそうに、幸せそうに、楽しそうに。
これから始まる4人の同居生活も、笑顔で溢れる予感がした。
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