【実話】コイウタ・完
今までの私は…
最初は、誰が相手だって『この人は今までで一番好き』って思う。
別に過去の相手と比べる訳じゃないけど『この人はずっと好きでいられる』って変な自信だけはあった。
でも結局、最初だけ…。
好きになれば、その人だけしか見えなくなるし友情より何より、恋愛が一番だった。
なのに冷めるのも早く、別れるのも振るのも相手の気持ちなんてお構いなし。
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『他に好きな人出来たから別れて。』
『………は?』
『もう冷めたの。』
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自分が他の人を好きになれば、もう今の彼には用はない。
そうやって、両手で数えきれないぐらいの人を傷つけてきた…。
今考えれば、間違いなく最低だった中学時代。
そんな私がたった一人の人を好きになって、どんどん変わっていくなんて誰も予想しなかっただろう…。
まさかこの私が、こんなに誰かを好きになるなんて…。
佑斗と出会って私は確実に変わっていった…。