【実話】コイウタ・完
食べ終わって、すぐ部屋に戻りケイに報告した。
ケイとバイバイした後の出来事を全て話した…。
『そっかぁ…。辛かったね…』
『け……ぃ………』
涙が止まらない…。
何も言わず、黙って聞いてくれる優しいケイへの安心感で電話中ずっと泣いていた…。
電話越しに聞こえるケイの声が、震えてた。
『……頑張ったね!』
佑斗と喧嘩した時、いつも相談に乗ってくれてたからケイも私たちが別れた事がなんだか悲しかったみたいだった…。
でもね?
その一言で、なんだかすごく救われたよ…。
ありがとう…ケイ。
『ケイもいるんだから、一人で溜め込んじゃ駄目だよ…?詩音が辛いのにケイに言ってくれないの、寂しいじゃん!これからは頼っていいんだからね?』
佑斗と本当に別れたんだって実感した寂しさと、ケイの言葉に胸がいっぱいで、声が出なかった。
佑斗…。
私、佑斗がいなくても
頑張るからね!
私には、こんなに私の事を考えてくれる素敵な友達もいる…。
だから、頑張れそうな気がするよ…。