【実話】コイウタ・完

それから1ヶ月間毎日、電話やメールをして「戻りたい」と何度も伝えた。


しつこいって思われるより、先の見えない未来を信じて待つ方が辛かった。



いつ迎えに行くから、ってはっきり言われてたら、たぶん我慢出来てたのに…



いつなのかは分からないし、
何年先かも何十年先かも
分からないんだもん…。



まだ半年ちょっとしか経ってないのに、もう限界だもん…。




佑斗と別れてから、
一緒に歩いた道も…
一緒に聴いた曲も…
一緒に使ってた香水も…


なにもかもが一人になった途端
苦しさに変わったんだよ…。



胸がぽっかり開いたこの感じ…
佑斗も同じでいてくれてる?



お互いの夢が叶ったらまた付き合おう…。


そんな約束…
無理だよ…。


やっぱりやだよ…。


好きなんだもん…。


離れてると、どんどん佑斗が私の中で大きくなってくの…。


逆によくないよね?


逆に夢に負担がかかるんだよ?



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