【実話】コイウタ・完
『……俺もだよ…』
『…え……?』
『俺も辛いんだよ……すげー好きだよ、会いたいよ…一緒にいたいよ…。なんでこんなこと言わせるんだよ……。俺だって…我慢してんだよ…。こんなんじゃ…我慢出来ねーよ…』
『……佑斗も同じ気持ちでいて…くれた…の?』
『当たり前だろ…?ただ…そんなん言ってちゃ別れた意味がないじゃん…。あんなに二人泣いて別れた意味がない…』
『約束…覚えてる?』
『うん』
『私が別れるって…言ったのにね…。どうしても無理だった…。最初は佑斗がいると夢に集中出来ないと思った…。でも…違ったんだ…。佑斗がいないほうが…佑斗のことばっか考えちゃうよ…』
『詩音…?俺と戻ったら…頑張れるか…?』
『頑張る…頑張るから…』
『じゃあ、約束は無しだ…。』
『戻れるの……?』
『そのかわり…次はないから…。もし次、夢に集中出来ずにお互いの存在がマイナスになったら…約束とかなしに…別れるから…。』
『分かった…』
『よし…、二人で頑張ろうな…』
『うん…ありがとう…。』
『じゃあ、またな』
『おやすみ…』
プーッ…プーッ…