【実話】コイウタ・完
『そういえば詩音って、出会った時からなかなか目合わせてくれないよな(笑)』


『………。だって出会った時は、タイプじゃないから興味なかったし、好きになってからは、なんか恥ずかしくて目見れないんだもん…(笑)』


『じゃ、俺の目10秒見る練習しよ!』


『無理!!!(笑)』


『なんでだよー(笑)』


『見れないもんは、見れない!』


『10秒だけ!!』


『う〜ん…。分かった…。』


『じゃこっち向いて?』


『うん…(笑)』


『い〜ち、に〜いっ、さ〜ん、し〜ぃっ、ごぉ〜っ、ろ〜くっ、しぃ〜ちっ、はぁ〜ちっ…………ぷっ(笑)』


『なにっ!?(笑)』


『詩音、顔真っ赤…(笑)』



もう…、無理だ…。

恥ずかしくて仕方がない…。



こんな気持ち初めてで、どうしていいか分からない…。


『俺の顔一生見れないまま付き合うの?(笑)』


『違うもんっ!今見れないだけで、いつかは見れるもん!』


『今じゃなきゃ駄目なの!!』


『う〜ん……。じゃ、もっかいやるっ!』



『じゃ、最初からね!
い〜ち、に〜いっ、さ〜ん、し〜ぃっ、ごぉ〜っ、ろ〜くっ、しぃ〜ちっ、はぁ〜ちっ、きゅ〜うっ、じゅっ。』


佑斗が数え終わると同時に、佑斗の顔が近くなって二人の唇が重なった。

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