【実話】コイウタ・完

『おはよう』



一階に降りていくと、もうみんな起きていて朝ご飯の仕度がしてあった。



『今日、頑張らんばね!』


『うん…』


『ママ見に行くけん!』


『わかった!』


『メインステージのチケット持っとらんし、中には入れんけど外から声は聞こえるやろうけん…詩音の歌声が聞こえてくるように願っとく。』


『ありがとっ☆』




家族の前では、不安な姿を見せたくなくて笑顔でごまかす。

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