【実話】コイウタ・完
センター北では、二人で観覧車に乗って…
プリクラも撮って…
ひとつひとつ思い出が増えていった。
『なんか時間経つの早いね。(笑)』
気が付くと3時間ぐらいあっという間に過ぎていた…。
二人でいると楽しくて時間が経つのが早い。
時刻は16時になっていた…。
長崎に帰る為に、空港に行かなきゃいけない私は佑斗と離れたくなかった…。
楽しい時間にも終わりがくるのはしょうがないんだけどね…。
『もう行かなきゃだなっ!』
『……うん。』
佑斗は、離れてもいいの…?
また遠距離になってもいいの…?
なんて、不安になる。
センター北から電車に乗り、たまプラーザ駅まで向かう。
電車の中では、もうすぐ離れなきゃいけないんだって事ばかりを考えて黙り込んでしまった。
『俺も4月には夢の為に東京に来るんだ!それまでは、寂しいけど1ヵ月ちょっとしかないんだから頑張ろう?』
寂しい気持ちを察してくれたのか、そう言ってくれた。
それなのに頭では、分かってても言葉では…
『やだ!(泣)佑斗は寂しくないの?私は1ヵ月でも離れたくないし、待てないよ…。今まではメールや電話だけでもよかったけど、やっぱり無理だよ…。』
子供みたいに駄々をこねた。
『はぁ…。』
佑斗に嫌われたかな…?
急に恐くなって、泣きそうになったのをぐっと我慢した。
『しょうがないなぁ☆空港まで一緒に行こうか♪俺も、まだ離れたくないしさ!』
『ほんとに?じゃあ、まだバイバイしなくていいの?』
『おうっ☆』
単純だけど、佑斗のその一言で一気に嬉しくなった。