【実話】コイウタ・完


今まではずっと、「マイナスワン」とか「TVミックス」と呼ばれる、ボーカルの声だけが入っていない音源をCDやMDで流してもらい、カラオケのように歌うのが当たり前だったから、生演奏をバックに歌うことは私にとって新鮮だった。




生演奏はスゴイ。私の歌い方や調子に合わせて、ミュージシャンの皆さんがテンポを下げてくれたり、上げてくれたり、盛り上げてくれたり、落ち着けてくれたり…。



歌と演奏に一体感が生まれる。





それがすごく気持ち良かった。




のびのびと歌うことが出来るし、私はリハを重ねるたびに、生演奏の気持ちよさ、アコースティックライブの良さを知った。





こういう方が私らしいんじゃないかな?




そう思えて、新しい発見が出来たミュージシャンとのリハ…。





毎日、リハだらけで正直辛くなったこともあったけど、リリースパーティーが本当に楽しみだった。




そして今日も本番に向けてのリハが続く……




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