【実話】コイウタ・完



『もっかい最初からやっていいですかっ?』




不安なところは、何回も何回も確認しなくちゃ…。





『よし!Shinin' Starやろう』




最後に、このライブのメイン曲…

そして1000枚CDの曲…



「Shinin' Star」を確認する。


センターで歌っていた私は、今井さんのいるキーボードのところまで移動した…





リリースパーティーでは、「Shinin' Star」だけは、私が自分でピアノを弾いて歌う。






他の曲ではキーボードを弾いてくださる今井さんも、この曲だけはベースを持つ。





私のピアノ弾き語りを、伊藤さんのギターと、リョウさんのパーカッションと、今井さんのベースが盛り上げくれるのだ。





初めての弾き語りに、こんな贅沢でこんな心強いサポートはないと思った。






椅子に座ってピアノに触れる。


笑顔だった私の顔は、一気に真剣な顔つきになる…。



『ゆっくり…丁寧にね』


今井さんからのアドバイス。


深呼吸をして、キーボードを演奏しはじめた。



私の一番大事な曲、
「Shinin' Star」を自分で演奏して自分の声で届けられる…



それが今の私にとって、
すごくうれしかった…。




だから全力でリハに取り組む。



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