【実話】コイウタ・完
2005年4月
−2005年4月−
『ママ、サービスエリアに着いたら起こしてねー?』
『うん、分かった♪』
私は今、車の中。
夜中の3時出発で引っ越し屋さんのトラックに続き、家族4人車で東京まで向かう。
パパとママが交替で運転して、新しい家まで25時間もかかる…。
車の中では何もすることがないから、前の日は一睡もせず、眠りについた…。
サービスエリアに何ヶ所も寄ったみたいだけど、私は爆睡していて結局一ヶ所しか降りれず…富士山が良く見えるよ!って童夢が起こしてくれたのにも起きなかった。
―次の日のAM 3:30―
もうすぐ着くという頃に、目が覚めて携帯を開いた。
―新着メールあり―
起きたばかりの私には、携帯の明るい画面が眩しかったけど、メールの相手が佑斗だろうと思うと自然に胸がドキドキし始めた。