【実話】コイウタ・完

『詩音はプレゼントなんかあげんの?』




プレゼントかぁ…


渡したいけど…


でも、もう別れてるのに
渡すのおかしいよね…?


どうしよう……




『なんかあげなよー』


童夢は、黙り込む私の気持ちを悟ったのか、もう一度聞いてくる。




年に一度の日…



―12月25日―


クリスマスでもあり、佑斗の誕生日でもあるこの日に…


やっぱり『ありがとう』って
伝えたい…。



どうしたらいい…?


分かんないよ…




別れてるのに…




でも……。


やっぱり届けたい……。





手紙とかはつけずに
プレゼントだけ送ろうかな…。


童夢に背中を押され、そう決めた。
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