【実話】コイウタ・完
匂いってずるいよね…
例えば昔付けてた香水を嗅ぐと、一気に過去に引き戻される。
でも、そんな風に思い出の匂いから、佑斗に私との日々を思い出してほしいから…
ちょっぴりそんな期待もあった…
―喜んでくれるかなぁ?―
少しだけ不安にはなったけど、
優しい佑斗は絶対に使ってくれるはずだもん。
そう信じてこれに決めた。
『何日後にお届け致しますか?』
『3日後に届くようにお願いします。』
佑斗の誕生日の25日ぴったりに寮に届くようにプレゼントを送ることにした。