【実話】コイウタ・完
私は、高校に無事入学した。
まだ新しいピシッとした制服に身を包み、始まったばかりの高校生活を楽しんでいた。
中学から同じ子は一人もいなかったけど、新しい友達も少しずつ増えた。
みんなは高校に入れば出会いがある!とか言うけど、私には出会いなんて関係なかった。
佑斗さえいれば、それでいい。
今日は佑斗が学校まで迎えにきてくれた。
『お疲れ☆』
『佑斗っっ☆お迎えありがとう!あ!紹介するね♪いつも話してるケイだよ!』
高校の玄関で隣にいたケイを佑斗に紹介した。
ケイは、同じクラスで私のうしろの席。
最初に話しかけてくれたことがきっかけで仲良くなった。
すごく優しい子で、本当にこんないい子がいるの?ってぐらい心がキレイで、
嬉しい時は一緒に喜んでくれて、辛い時は一緒に泣いてくれる。