【実話】コイウタ・完







『ただいまー!』

『おじゃましまーす。』


家に帰ると童夢が学校から帰って来ていて、友達とゲームをしていた。


私たちは、いつものようにすぐ2階に上がっていく。



部屋に着いた瞬間、佑斗にぎゅっと抱きついて『わがままばっか言ってごめんね』と言った。


すると佑斗は、ぎゅっと抱き締めてくれて

『次わがまま言ったら知らないからな!』

と言葉はきつかったけど優しく言ってくれた。


もっとうまく…、

わがままとは違う、素直な愛情表現しなきゃ!


そう心に決める。




ガチャッ…。



部屋を出て、1階に飲み物を取りに行く。


『今日は佑斗くん来んって言っとらんやった?』


『うん、そのはずやったけど。』


『どうせ詩音がわがまま言ったっちゃろ?』


廊下で童夢に言われたことが図星で何も言えずにキッチンに向かう。


お揃いのコップに氷とお茶を入れて、また2階に上がった。


< 59 / 485 >

この作品をシェア

pagetop