【実話】コイウタ・完



『あ!いいこと思いついたー!』

マジックペンのキャップを開けて、佑斗がニコニコする。


『次はどんないたずらすんの?(笑)』


ちょっと呆れた感じで私が聞くと何も言わずに机の柱にでっかく文字を書き始めた。




―詩音は、俺の彼女―




『ぷっ(笑)』


思わず吹き出す。
心のドキドキと、照れがバレないように…。


『出来た!!』

子供みたいに佑斗がはしゃぐから、私もつられて文字を書いた。




―佑斗は、詩音の彼氏―




佑斗が書いた文字の隣に、でっかく並べて書いてみせる。


『えへへ(笑)』


照れる私に佑斗は、優しいキスをくれた。



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