【実話】コイウタ・完



なんて幸せなんだろう。


こんなに誰かを愛しいとか、
好きだって心から思えたのは初めてだった。


佑斗とどこかに出かける訳でもなく、ただ家でぐーたらしてる時間が私にとってものすごく幸せ。


もっと一緒にいたいな…。



『今日お泊りしていって?』


だめもとで聞いてみる。


『あ〜。今日は先輩のお誘い断っちゃったから、家で自主練したいんだよね。』


『うん!分かった!!』




本当は嫌だった。


でも、嫌だって言わない…。
嫌われたくないもん。

わがままでめんどくさい奴だと
思われたくないから…。




『ごめんな!』


優しく言う佑斗に


『大丈夫だよ!!』


笑って、そう答えた。



最近ね、本当は佑斗の口から夢の話を聞くのが辛いんだ…。


なんでかな?




< 63 / 485 >

この作品をシェア

pagetop