【実話】コイウタ・完
なんて幸せなんだろう。
こんなに誰かを愛しいとか、
好きだって心から思えたのは初めてだった。
佑斗とどこかに出かける訳でもなく、ただ家でぐーたらしてる時間が私にとってものすごく幸せ。
もっと一緒にいたいな…。
『今日お泊りしていって?』
だめもとで聞いてみる。
『あ〜。今日は先輩のお誘い断っちゃったから、家で自主練したいんだよね。』
『うん!分かった!!』
本当は嫌だった。
でも、嫌だって言わない…。
嫌われたくないもん。
わがままでめんどくさい奴だと
思われたくないから…。
『ごめんな!』
優しく言う佑斗に
『大丈夫だよ!!』
笑って、そう答えた。
最近ね、本当は佑斗の口から夢の話を聞くのが辛いんだ…。
なんでかな?