【実話】コイウタ・完
2005年10月
―10月―
最近、少しずつ寒くなりはじめた。
相変わらず私は学校に行きながら、レッスンに通う。
そんな毎日が続いてる。
佑斗とは、最近喧嘩することが多くなってきた。
―もういい―
―もう嫌い―
―別れる―
最近、口癖のように私は佑斗に言っている気がする…。
倦怠期…?
そうだったらいいんだけど…。
私がいつもいつも喧嘩するたびにそんなことを言うもんだから、佑斗も私を適当にあしらうようになった。
―いやだ―
って言ってほしいから、わざと言うの。
そんなのガキだって分かってるけど仕方ないじゃん…。
なんか最近、私ばかりが佑斗を好きな気がしてきた。
だからすぐ
―ねー、詩音のこと好き!?―
って聞く。
―好きだから付き合ってんだよ―
佑斗は言葉ではそう言ってくれる。