【実話】コイウタ・完



私のパパは昔、趣味でバンドをやっていて、ボーカルをしていた。

ママも音楽が好きだった。



そんな音楽好きの両親から生まれた私は、自然と小さい頃から歌を口ずさんだり、体を動かすのが大好きだった。



4才になって、ピアノを習い始めた。


小学生になるとパパがCD屋さんで働いていたから、好きなCDやビデオをたくさん持ってきてもらうようになった。

そして歌うのが好きな私に、パパは『この曲詩音に合うんじゃない?』と私の声に合う曲を選んできてくれた。


小学3年生の時、ママが新聞でアクターズのオーディションがあるのを見つけて、私に見せた。

『詩音、オーディション受けてみたい?』

………と。



もともと歌うのが好きだったし、テレビでSPEEDさんや宇多田ヒカルさんが歌ってるのを見て、私もこうなりたいな…と思っていたから、『うん!』と即答した。



いつの間にか歌うことが、「好きなこと」から「夢」へと変わっていた。



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