【実話】コイウタ・完
2006年6月
−2006年6月−
今日はいつもとは違う一日が始まろうとしていた…。
いつも通り、朝起きたのになんか体がだるくて、学校がめんどくさくなって6時間目が終わった頃に向かった。
『……詩音?なんかあった?』
今日も、ケイは私の異変にすぐ気付いた。
ケイは、ずるい。
こんなに普通にしてるつもりなのに…。
普通に笑ってるのに…。
昨日、一睡もせずに泣き続けて腫れた目に気付いたのだろう。
みんな気付かないのに、
ケイだけは違う。