【実話】コイウタ・完
『え?なにもないよ?』
少し無理して、にっこり笑って見せた。
『ほんとに?ならよかった!』
本当は気付いてるはずなのに、何も聞かないのはケイの優しさ。
ごめんね…。
ケイには嘘つきたくない。
でも、これだけは…
まだ言えないんだ。
優しいケイの事だから…
一緒に悩んでくれるでしょ?
『駄目だよ!!!』
って、怒るよね……。
でも、もう決めたの。
いつもは悩むとケイに必ず相談してたけど、誰にも言わず一人で抱え込んで出した答えはこれが初めてだった…。