ハピネス 〜女になった私〜
「ノブくん、ありがとう。」
帰りのタクシーの中、私の肩に頭を乗せて眠るノブくんに呟いた。
ノブくんはどうしてこんなに優しいんだろう?
何でこんなに素敵な人が、私なんかを選んでくれたんだろう?
「・・・みき・・・大丈夫やで・・・」
そうだよね。
ノブくんに選んでもらえた私は、世界中のどの女の子より幸せだって思えるんだ。
他人を羨ましがってばかりいた私が、初めて私で良かったって思えたんだ。
ノブくんにもそう思ってもらえる様に、私ももっと頑張らないとね?
もっと自分を好きになんなきゃね?
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