ハピネス 〜女になった私〜
どうして?
何がいけなかったの?
何で抱いてくれないの?
パジャマの胸元をギュッと握り締めて、私はノブくんに背中を向けた。
声を殺しても、どんどんあふれ出す涙を止める事ができなかった。
「未希、どうしたん?」
驚いた様に体を起こすと、ノブくんは私の肩を掴んで顔を覗き込む。
泣き顔だけは見られまいと、私はすぐに布団の中に潜り込んだ。
「大丈夫。明日早いからもう寝ないとね。」
できる限りの明るい声で答えた。
遅い時間にも関わらず、わざわざ来てくれたノブくんの気持ちを信じよう。
私はまだ愛されてる。
さっき好きだって言ってもらったばっかりじゃない。
「未希、何で泣いてんの?」
「泣いてないよ?」
「未希!!」
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