ハピネス 〜女になった私〜

ジッと見つめるノブくんの目。



きっと話すまで許してくれない。



私のヘタな嘘は、ノブくんには通用しない。



「飽きちゃった？やっぱり私じゃダメなのかな？」



やっとの思いで絞り出した言葉に、ノブくんはポカンとした顔を見せた。



「何でそうなるん？俺は未希の事めっちゃ好きやって言ってるやろ？」



「だって抱いてくれないじゃん!!私が本当の女の子じゃないから!!ノブくんの事、満足させてあげられないから!!」



「未希っ！！」



怖いよ・・・。



目の前の怒った顔をしたノブくんより、確信をつく様な事を言ってしまった後、返される答えが怖い。




「ごめんね。私が悪いの・・・。男に生まれたのに、男のノブくんを好きになっちゃう様な人間だから。私が異常だから・・・。」



自分の言葉に自分で傷付く。



誰にも見られたくない様な姿を、私はノブくんの前で曝してしまった。



「未希・・・ごめんな。」




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