ハピネス 〜女になった私〜
学ランより、セーラー服が着たかった。
もうこの頃には、自分が普通じゃない事をハッキリ自覚していた。
好きになるのは相変わらず男の子。
でもそれを口にする事はなかった。
舞にだけ・・・舞にだけは、私は秘密を話す事が出来たんだ。
舞はこっそり自分のセーラー服を私に着させてくれた。
坊主頭にセーラー服。
似合っているわけないのに、舞は“可愛いよ”って言ってくれた。
“可愛い”って言葉がすごく嬉しかった事を今でもハッキリ覚えている。
可愛くなりたい。
セーラー服姿の自分を見て、そう思った。
でも、
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