ハピネス 〜女になった私〜
女になる為に
東京に来てすぐに私のホルモン投与は始まった。
副作用がきつくて、治療の後は1日中寝ている事が多かった。
お母さんは、田舎と東京を行ったり来たりの生活。
2週間に一度のホルモン注射。
すぐには体に変化も表れない。
それでも、女の子になりたいという気持ちが変わる事はなかった。
私にとって救いだったのは、成長期に大きな声変わりがなかった事。
容姿が変われば、誰にもバレずに女の子として生きていけるんだと、不安の中でも、希望を持ち続けていた。
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