Secret×Secret
あんな地味な黒崎が芸能人だったなんて…
「…意外」
「あ?仕方ねーだろ。
あのクソババァがうぜーから…」
黒崎ってこんな口調なんだ。
ボサボサだった髪も、よーく見ると艶があって綺麗。
「で、モチロン秘密にしてくれるよな?」
「なんで?別にいいじゃん…」
あたしがそう言うと、黒崎は軽く舌打ちをした。
そしてケータイをいじりだした。
「長谷川、こっち来い」
「え、うん」
あたしは黒崎のもとへと歩く。
黒崎の目の前に来た瞬間―――
「きゃ…んっ…」
腕を引かれ、唇に柔らかい感触。
そして―――
―――カシャッ
…え?