Secret×Secret




あたしは元々かけていた眼鏡を、人差し指で軽く上げた。



正直、芸能人とかそんなのどうでもいい。


人生で大切なのは、勉強。


そんな堅苦しい考えで、あたしは生活していた。



「あ、黒崎」


美奈が声を漏らす。


視線の先には、クラスメートの

黒崎 将(クロサキショウ)。


少しボサボサ気味の前髪だが、眼鏡もかけていて、いかにも優等生って感じ。


実際に優等生なのだが。




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