Secret×Secret
黒崎にリビングへと誘導される。
中は黒を基調としたシンプルな部屋で、男子にしては、凄く綺麗。
「…単刀直入に言うけど…」
黒崎が突然口を開いた。
「このことは秘密にしろ」
「…何で?」
別に顔が綺麗なことくらい、秘密にしたって意味ないと思う。
それとも、何か理由があるのだろうか。
「何でって、バレたらやべぇし…」
「バレたらやばい…?」
黒崎ははっとしたような顔をする。
「お前…
まさか俺のこと知らねぇの?」
「え、なん…」
黒崎は雑誌などが入った本棚から、雑誌を取り出し、あたしの目の前に置いた。
「これ、見てみろよ」
あたしは雑誌を捲った。