人魚王子
何日も何日もフィアンとロッサムは来る事のない人魚姫を待ちました。
日を重ねるごとに、シーグは体調を崩し始めました。
歌えない事の苦しさに耐えられなくなってきているのです。
「大丈夫?」
ロッサムは尋ねます。フィアンは心配を掛けたくがないあまりに、平気と答えます。
「大丈夫じゃないよ!
もう人魚姫の事は私の嘘って事にするからお医者さんに行こう?」
フィアンの見え透いた嘘も彼女には通じませんでした。
もう正体を隠さなくても良いかもしれない。そう思った時でした。
日を重ねるごとに、シーグは体調を崩し始めました。
歌えない事の苦しさに耐えられなくなってきているのです。
「大丈夫?」
ロッサムは尋ねます。フィアンは心配を掛けたくがないあまりに、平気と答えます。
「大丈夫じゃないよ!
もう人魚姫の事は私の嘘って事にするからお医者さんに行こう?」
フィアンの見え透いた嘘も彼女には通じませんでした。
もう正体を隠さなくても良いかもしれない。そう思った時でした。