人魚王子
しかしフィアンと同じ夢の中へ彼女を連れていく事は出来ません。

すると、聞きなれた声がフィアンに降りかかりました。


『やはりこうなったか……これで私の出番は最後だな』


2人に青い光が降り注ぎました。

ロッサムは自分の足がひれになっているのを感じました。


「フィアン。これなら私を連れていく事が出来るでしょう?」

「……本当に良いの?」

「勿論。私の周りに人魚姫の存在知る人もいないし、家族もいないから。
だから……私の最初の家族になって下さい。フィアン」


ロッサムのその視線にフィアンは断る事が出来ませんでした。
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