純愛バトラー
 長船がジュースを手渡すと、千沙子は女王然とした優雅な仕草で受け取り、一息に飲み干した。

「ありがとう。ちょうど喉が渇いていたの。長船君はいつも気が利いていて助かるわ」

 にっこり笑って、空になった容器を長船に手渡した。捨てておけという事らしい。

 そんなやり取りの横で、小雪が青司に目を止める。まじまじと青司の水着(?)姿をみて、目をぱちぱちさせながら感想を述べた。

「せーじ君、それ踊り子さんの衣装みたい!
 ちゃんとブラもつけないとダメだよぉ☆」

 小雪の天然砲には、さすがの青司も大ダメージを受けたらしい。がっくりと肩を落とし、力なく溜息をついた。
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