純愛バトラー
「ふふふ。じゃあ邪魔者は退散しようかしら。
 二人とも、ごゆっくり」

「そうだねー☆ うふふ♪」

 なぜか嬉しそうな千沙子に促され、オレ達は別室に退避する事になったのだが。
 正直、絵理と青司を二人きりにしたくない。

 千沙子の言葉で石化状態が解けたオレは、すかさず異議を唱えた。

「おいおい、いくらなんでも羽目外しすぎじゃないか? 何かあったらまずいんじゃねーの」

 オレの言葉に、千沙子は不服そうな顔でこちらを一瞥した。
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