純愛バトラー
「一応補足しますと、さっきの会話の日本語訳は、『お迎えに参りました、お嬢様』と『初めまして。貴方の親切に感謝しますわ』といったところです。わざわざ訳さなくても解ってるとは思いますが、念のため。
セニョリータは英語ではなくスペイン語ですがね」

「せーじ君すごーい!小雪全然わからなかったよ~☆」

「外国暮らしが長かったので…。その代わりまだ日本語は怪しいですけどね」

小雪に褒められて、悪い気はしないらしい。
青司の口調自体は素っ気無いが、どことなく嬉しそうだ。

「そうかな~?せーじ君の日本語が怪しかったら、日本語怪しい人だらけだよー☆
充分使いこなせていると思うけどなっ♪」

「そうだぞ。あまり自分の能力を過小評価しないことだ」

小雪に続いて、絵理まで青司のことを褒めだした。平静を装ってるが、頬が緩んでいる。
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