純愛バトラー
 反射的に崩れ落ちる少女を受け止めた。

 腕に感じる体温と重さで、月光にやられた神経が徐々に回復していく。


 この子誰だ。

 何でこんなところに。

 顔が青白い。

 苦しそうに呻いている。


「っ――――――!」

 オレはそのまま少女を抱えて、病院に引き返した。
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