純愛バトラー
「……私が!?」

「ええ。考えてもみて下さい。容姿、学力、気品、財力。どれをとっても伊勢村先輩はトップクラスです。隠れファンは多いですよ」

「小雪のクラスでもちさこ先輩にあこがれてる子っているよぉー☆ 男の子も、女の子も♪」

 小雪の一言が後押しになったらしい。

 暫くの沈黙の後、一言こう言った。

「ま……どうしてもって言うならやればいいんじゃないかしら」

 あまりにも解り易い反応にオレ達は一瞬顔を見合わせたが、それに千沙子が気付く前に、長船が迅速に開催の方向で取りまとめた。

 ここで今日の会議は終了となり、オレ達も下校する事になった。
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