純愛バトラー
「すごい、本物の執事なんだ! お兄ちゃんもね、バイトで執事やってるんだよ。駅前の喫茶店で、だけどね」
「そういや、今年の初めに、駅前に執事喫茶がオープンしてたな」
「執事喫茶とな!? ……そんなものがあるのか。普通の喫茶店と何が違うのだ」
「お兄ちゃんの話だとね、お客が来たときに『いらっしゃいませ』じゃなくて、『お帰りなさいませ、お嬢様』っていうんだって! おかしいよね」
そう言って紅葉はくすくすと笑った。
「そうなのか……。良くわからぬ世界だ」
「でも、結構繁盛してるみたいだよ。お兄ちゃん、よく指名されるからバイト料上がったっていってたもん」
「ほう。紅葉の兄は優秀な店員なのだな」
絵理が感心したように言うと、紅葉はうーん、とうなって首をかしげた。
「そういや、今年の初めに、駅前に執事喫茶がオープンしてたな」
「執事喫茶とな!? ……そんなものがあるのか。普通の喫茶店と何が違うのだ」
「お兄ちゃんの話だとね、お客が来たときに『いらっしゃいませ』じゃなくて、『お帰りなさいませ、お嬢様』っていうんだって! おかしいよね」
そう言って紅葉はくすくすと笑った。
「そうなのか……。良くわからぬ世界だ」
「でも、結構繁盛してるみたいだよ。お兄ちゃん、よく指名されるからバイト料上がったっていってたもん」
「ほう。紅葉の兄は優秀な店員なのだな」
絵理が感心したように言うと、紅葉はうーん、とうなって首をかしげた。