純愛バトラー
 千沙子のかもし出す黒いオーラを払うように、小雪がはしゃいだ声で言った。

「いいな~☆ メイドさんの衣装かわいいよねっ♪ 小雪も着てみたーい!
 ねね、いっそ生徒会で執事あーんどメイド喫茶やっちゃう!?」

「六人で? 人数が少なすぎて現実的じゃないね。……というわけで次行きましょうか」

 小雪と長船がメイド服談義を強制終了し、会議を先に進めるよう促した。

 今のところ問題があるような出し物もなく、スムーズに終わりそうだったのだが。
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