純愛バトラー
「2‐A、魔法少女による恋占い……」

 青司が小雪と長船のクラスの出し物を見て、再び呆れた声を出した。

「えへへ~☆ 小雪、タロット占いできるんだよぉ。リトルスノーって名前で占い師やるの♪」

「ありていに言うと、占いの館ですね。雰囲気を出すために魔女のコスプレと、それっぽい名前でやるんですよ」

「やべえ。うちのクラスのメイド喫茶が、ひどく凡庸でつまらない出し物に思えてきた……」

 カリカリ、ぺたん。

「つまらなくはないぞ。メイドといえど、コスチューム・プレイという基準はちゃんとクリアしておる」

 カリカリ、ぺたん。
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