純愛バトラー
 未成年相手の変な犯罪が多い昨今、生徒に手を出したなんて知られたら、良くて懲戒免職、悪けりゃお縄だ。

 例え真面目な付き合いだったとしても、万人に理解はされないだろう。

 友達を心配するスタンスで、お前の秘密を知っているぞ、とアピールしたわけだ。

 そりゃ多少の要求なら飲むわな。

「じん先輩、手に入れた情報って効果的に使わないと意味ないよねっ☆」

 純白幼女の姿をした腹黒魔女は、再びにひひ、と笑った。

「ホントは一回五百円なんだけど、今は気分がいいから、特別にただで占ってあげる☆
 そのかわりさっきの内緒ね♪」

 そう言って小雪はオレを席に座らせ、カードを取り出した。
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