純愛バトラー
 机の上には雪の結晶をモチーフにした小物や水晶玉などが置かれており、神秘的な雰囲気を演出していた。

「じゃあ、リトルスノーがじん先輩のために、えりちゃんとの未来を占いま~す☆」

 いきなりそう宣言されて、オレは一瞬言葉に詰まった。

「マジデスカ」

「だってここの出し物は『魔法少女による恋占い』だよっ☆ それとも、ちさこ先輩の方がいい?」

「え……えりちゃんでオネガイシマス」

 小雪は満足そうににっこり笑うと、カードのシャッフルを始めた。
 慣れた手つきでシャッフルを終えると、カードを裏返しにしたまま展開していく。

 六芒星の形にカードを配置し、最後は六芒星の中心に一枚、カードを伏せた。
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