純愛バトラー
「自分の割り当てが終わったので、我らに協力してくれるそうだ。問題はないな?」

「問題ない、どころじゃないわ! お手柄よ!」

 この場を取り仕切ってると思われる女生徒は、絵理に向かってビシッと親指を立てた。

 絵理はその女生徒に力強く頷くと、支度をしに隣の空き教室に向かった。

 絵理と入れ替わるようにして、メイド服を着た女生徒がスタッフスペースにやってきた。

 すらりと背が高く、艶やかな黒髪をレースのついたカチューシャでまとめている。

 膝丈まである紺のスカートに、レースをたっぷりあしらった白いエプロン。
 細く長い脚は、薄手の黒いニーソックスに包まれていた。
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